ダン アリエリー著 行動経済学入門 第6章 the problem of procrastination and self-control

昨日書こうと思っていたのですが、1日ずれてしまいました。第6章の procrastinationとself-controlの章です。

Dan Ariely, "Predictably irrational" (日本語訳:ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳))のChapter 6 the problem of procrastination and self-control

procrastinationは、ちょっと難しい単語ですが、直訳すると”ぐずぐず先に延ばすこと”です。ということで、この章は、人間がだれでも持っている怠け癖をいかに克服するかについて記述されています。

この章での実験は、学生のレポート提出期限を学生に任せた場合と、先生が指定した場合での、レポートの成績評価の違いです。
学期は、12週間あり、その期間中3回レポートを提出します。その時、学生を3つのグループに分けて、それぞれ別の指示をします。

第1グループ:学生自身がレポート期限を決め先生に報告し、それに従ってレポートを提出します。一旦レポート期限を決めると、変更できません。

第2グループ:3つのレポートについて、いずれも学期中に提出すればよい。学生に任せる場合です。

第3グループ:4週目、8週目、12週目というように、先生がそれぞれのレポート期限を指定する場合です。


結果は、第3グループの先生がレポート期限を指定した場合の成績が高く、次が第1グループの学生自身が期限を設定した場合、そして、成績が最も悪かったのは、学生に自由にさせた場合です。
第1グループの学生がレポート期限を決めた場合を詳細に見ると、多くの学生は、3回のレポート期限をずらしたとのことですが、中にはずらしても期間があまり空いてなかったり、まったくずらしていない学生も少しいたとのことです。そして、期間を十分ずらさなかった学生が成績が低かったとのことです。
やはり、人間は怠け癖があるようです。ということで、この人間の性質をよく理解して、自分をコントロールする必要があるようです。

Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions

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