ダン アリエリー著 行動経済学入門 第12章

今日は、第12章です。昨日がThe Context of Our CharacterのPart Iで今日がPart Ⅱと続きの章になっています。

Dan Ariely, "Predictably irrational" (日本語訳:ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳))のChapter 11 The Context of Our Character, Part Ⅱ

この章の副題は、
Why dealing with Cash Makes Us More Honest?
となっており、現金が正直さに影響することを実験でしめしています。

MITの学生寮で、共同使用の冷蔵庫に自分用のコーラまたは現金を入れておいて、何日でなくなるかをた実験です。コーラは直は学生が飲んでしまい無くなるそうですが、現金はなくならないそうです。現金の力というのでしょうか?

現金の力をもっと詳しく調べるための別の実験です。例によって、学生に簡単な小テストをしてもらい、正解数に応じてお金を支給します。この場合、お金として現金を渡す場合は、嘘をつく学生はいないそうです。ただし、現金ではなく、お金の代用品(英語ではtokenとなっていました)
を渡して、そのダイヨウヒンヲ後に現金に変換できるようにすると、とたんに正直でなくなるようです。

驚くべき結果ですね。ちょっとした違いなのに。

企業の経営者が粉飾決算するのも、似たような状況ですね。人間は過ちを犯しやすい存在だと痛感しました。

Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions

Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions