ダン アリエリー著 行動経済学入門 期待の効果

先日来、ダン アリエリー著の行動経済学の入門書を原書で読んでいます。

Dan Ariely, "Predictably irrational"

日本語訳は、この本です。
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳)
予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
(単行本(ソフトカバー))

今年の初めにアマゾンで購入した後、しばらくほっておいたのですが、先週から読み始めました。
英語で読んでいるため、時間がかかっているのですが、さすがにアメリカでもベストセラーになった本だけ、興味深い話題が満載で、たいへん面白い本です。

昨日は、第9章の「期待の効果」を読みました。この章でも、いろんな実験結果が紹介されています。例えば、市販のビールとバルサミコ酢を加えたビールの実験。事前に酢を入れたことを被験者に伝えると、選んでもらいないそうです。逆に、事前に酢のことを言わないと、選んでもらえるとのこと。単に、味の比較だけでなく、事前にインプットされた情報により、人の判断は左右されるようです。

また、CokeとPepsiの実験も面白かったです。この比較は、マーケッティング関連の本でもよく紹介されていますが、この章では、MRIで頭の中を調べた実験が紹介されていました。Cokeの場合、記憶や連想を司る脳の部分が活性化されるようです。一方、Pepsiには、それが見られない。Cokeのあのブランドと、女性の身体を真似たと言われるあの形状が大きな力を発揮しているようです。
そう言えば、PepsiがTVでやっていた比較テストは、ブラインドでした。

Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions

Predictably Irrational: The Hidden Forces That Shape Our Decisions