Tribal Leadership 集団のリーダーシップ

Dave Logan, John King著の"Tribal Leadership"です。この本は、ザッポス(Zappos)のCEOであるトニー・シェイが、その著書""Delivering Happiness: A Path to Profits, Passion, and Purpose"の中で、何度か紹介している本です。

ザッポス(Zappos)という会社は、靴のネット通販の分野急成長しているアメリカの会社です。その独特の企業文化とカスタマーサポートは有名で、2009年にアマゾンによる高額の買収が発表され、世間を驚かせました。この買収も、ザッポスの特徴ある企業文化を守るためだと言われています。

本のタイトルのtribeの訳は、一般的には、部族とかになるんですが、会社等の組織にはしっくりと馴染みません。ここでは、集団と訳します。


今日は、その中から
Part I. The Tribal Leadership System 
1. Corporate Tribes
2. The Five Tribal Stages
の部分です。


1. Corporate Tribes  企業における集団
・tribeは、互いによく知っている20〜150人程度の人の集まり。通りを歩いている時に出会った場合、声をかけて挨拶する
・携帯電話に電話番号を登録していたり、Eメールのアドレス帳に登録している場合が多い。
・小さな会社では、1つのtribe. 大きな会社では、複数のtribe.


2. The Five Tribal Stages 集団における5つの段階

Stage(段階) Mood Theme
5 innocent wonderment
(純粋な驚き)
人生は素晴らしい
4 tribal pride
(集団の誇り)
我々は素晴らしい
(でも、彼らはそうでない。)
3 Lone Warrior
(孤高の戦士)
私は素晴らしい
(でも、あなたはそうでない。)
2 Apathetic Victim
(無関心な犠牲者)
私の人生は最悪だ。
1 Despairing Hostility
(絶望の敵意)
人生なんて、最悪だ。

・ある集団を他の集団より効率的にするのは、文化である。人が言葉を発する毎に、集団の5つの段階の中で、どの段階であるかの特長を示す。段階5が段階4に勝り、段階4は段階3以上の成果を出す。
・50人から150人程度の中規模から大規模の集団では、通常、幾つかの文化的な段階が同時に存在している。
・集団のリーダーシップは、文化の中の言語と行動に注目し焦点をあてる
・本書では、認識、心情、態度や、我々が直接観察できない他の要因については触れない。


Tribal Leadership: Leveraging Natural Groups to Build a Thriving Organization

Tribal Leadership: Leveraging Natural Groups to Build a Thriving Organization